オレのすぐ横に３匹目が降り立った


マジか

しかもまた内側





先生をボールマンとするなら
カメムシAがホットのマークで
カメムシBがオレのマーク


もう授業どころではなかった


先生に完全に背を向けて


二匹のマークマンに必死
だいたい見る奴三人でてきたら
どうやってフラットトライアングルすればいいんだ！！




いや落ち着け
Be　Cool
Be　Cool



そのときカメムシBが飛び立った





フラ～イちゅー



そして同じく窓際に座ってた生徒の近くに着陸

危ない


しかし生徒は全く気づいてない


や、殺られるぞ！！



オレの中で緊張が走ったが
しかしオレの近くにも未だカメムシAがいる
人に構っている場合ではない
隙を見せれば死ぬのは自分だ

とりあえずそのマークは君に預けよう




そしてカメムシAも飛翔

くされビビった

しかしカメムシは教室の中央へ


やった一匹戦線離脱

助かった









しかしそこに恐ろしい罠が・・・

飛び立ったカメムシAを笑顔で見送る






もう来んなよ～




しかし順調に前進してたカメムシAに異変が

空中でホバリング

ほどなくUターン


え！なんで！？


そのときオレの耳にひとつの機械音が

普段は気にかけることもない





それはエアコンの音だった





・・・






そういうことか！



つまりオレの座ってる席はエアコンによる風の終着点

空気中に浮いてるものは全てオレの席へと流れてくる




～回想シーン～

今日は窓際の席が空いてたので
っしゃーと思って窓際に座った








そう

あのときオレはすでに罠にはまっていた


この恐ろしき事件に巻き込まれる運命だったのだ


恐るべき宿命


恐るべき１０３０３教室





続く